クラビットの使い方
クラビットは錠剤でのみやすいのがポイント
細菌系の疾患治療に使われる抗生物質
クラミジアや淋病などの性病治療でよく知られているクラビットですが、性病治療以外にも、扁桃炎や肺炎、気管支炎など呼吸器系の感染症の治療や、泌尿器科系、眼科、歯科などに広く用いられていて、細菌が原因で発症している感染症では大きな治療効果が期待出来るお薬です。抗生物質にはいくつかの種類がありますが、クラビットはニューキノロン系の薬で、使い方はとても簡単で水と一緒に口から飲むだけでOKです。体内に入ると肝臓で代謝されて全身の細胞に運ばれることになりますが、細菌のDNA複製を阻害する作用を持っているため、細菌が増殖できない状態にすることによって殺菌・抗菌効果が期待できます。
一般的には1日1回500mg
クラビットで治療を行う場合には、基本的には1日1回500mgを服用します。クラビットは1錠500mgのものがあるので、1日1回1錠でOKとなりますが、ジェネリック薬品の中には250mgや750mgなど容量が異なるものがあるため、服用の際には注意しなければいけません。性病などの感染症では、1日1回500mgの服用を1日~1週間程度で完治できることが多いのですが、腸チフスやパラチフスなどの感染症を治療する場合には、治療期間は14日間程度が目安となります。
クラビットのような抗生物質は、細菌を全滅させるまで飲み忘れることなくしっかりと継続することが必要です。うっかり飲み忘れてしまった場合には、思い出した時に急いで飲んでもOKですが、飲み忘れたからと言って2回分をまとめて服用してはいけません。過剰摂取してしまうと、胸やけや下痢、吐き気などの副作用が強く出やすくなってしまいます。飲み忘れることがないように、朝起きたらすぐ飲むなど、忘れない時間帯を決めて服用するのがおすすめです。
クラビットは錠剤なのでバッグに入れて携帯しやすいですし、コップ一杯の水があればサッと飲めるので、続けやすいタイプのお薬と言えるでしょう。ただ、服用する時には必ず水もしくはお茶で飲むようにして、ジュースや炭酸飲料水などでは飲まないように気を付けてくださいね。場合によっては、飲料水に含まれている成分との相互作用によって、副作用が強く出てしまったり、クラビットの作用が軽減されてしまうことがあります。また、マグネシウムやカルシウム、鉄などのサプリメントを摂取していると、クラビットの作用が軽減されてしまうので、治療期間中はサプリの摂取は一時的にお休みしたほうが良いでしょう。