クラビットはニキビにも効く
クラビットがアクネ菌を撃退してニキビケア
クラビットは抗菌薬
口から服用する内服薬であるクラビットは、体の内側から細菌を撃退してくれる抗菌薬で、性病治療以外にも皮膚疾患や消化器系疾患など幅広い分野の抗生物質として用いられています。性病治療のためにクラビットを飲んでいる人の中には、病気の治療をしていたらニキビがスッキリなくなって肌がきれいになったと実感する人がいますが、これは偶然の産物ではありません。高い抗菌作用を持つクラビットが、ニキビの原因となっているアクネ菌をしっかりと殺菌・抗菌してくれた結果なのです。
ニキビは炎症系の皮膚疾患
ひと昔前は、ニキビは青春のシンボルだと言われていて、皮膚科で治療を受ける人はほとんどいませんでした。しかし現在では、ニキビはアクネ菌という細菌の増殖によって起こる皮膚疾患として、病院で適切な治療を受けることができます。ニキビ治療で皮膚科を受診するとクラビットを処方されることが多いのですが、これはニキビの原因となっているアクネ菌に対しては、クラビットのようなニューキロノン系の抗生物質が大きく作用してくれるためですね。ニューキロノン系のお薬は、細菌の増殖を抑えて炎症を鎮静化してくれるので、ニキビのような皮膚疾患の治療では大きな効果が期待できるのです。
ニキビ治療で気を付けたいこと
ニキビ治療でよく用いられるクラビットですが、基本的には小児の患者さんや妊娠中・授乳中のママさんに対しては処方されることはありません。つまり、思春期ニキビの治療では患者さんの年齢が小児に該当するため、クラビットを使っての治療を受けることはできません。ネットなどでニキビ治療薬を探し、個人輸入で購入する場合などには、とかくそうした禁忌を確認せずに安易に服用してしまう人が多いのですが、どんな治療に対してもクラビットは未成年への処方は禁忌なので注意しましょう。小児が服用すると、副作用が強く出てしまうリスクが高くなってしまいます。
また、クラビットは細菌の増殖を抑える抗生物質で、ニキビそのものをすっきりと治して美肌にしてくれる薬ではありません。ニキビの原因はいろいろなものがありますが、クラビットでアクネ菌を退治しても、日常生活や食生活を見直さなければニキビの原因を取り除くことはできず、再びニキビが再発することになりかねません。クラビットでニキビが治るわけではないということは、あらかじめ理解しておきましょう。